日本遺産 天領ひな祭り開催‼ 廣瀬資料館の時代雛‼ 皆さんをお待ちしています‼ 立春の候、全国の皆様方いかがお過ごしですか。お変わりございませんか?梅の花がつぼみを膨らませ、本格的な春の到来を待ちわびています。今年も2月15日から3月31日の間、「天領日田のひな祭り」が開催されます。昨年もたくさんの方がおいで下さりとても賑わいました。今年も各家々で色々と工夫をこらし、皆様方のお越しをお待ちしています。 当資料館では、今年のテ-マを「廣瀬家の特色ある時代雛の展示」とし、当館最古の「元禄雛」、一番大きな「享保雛」、作風が異色の「御所人形」、奈良時代が垣間見える「天平雛」、庶民に流行った「おきあげ雛」等々・・・。これらの雛人形は、廣瀬家が家宝として大切に伝えてきたものです。一体一体にその時々の思いが込められております。まさに、廣瀬家の暮らしと共に過ごしてきた時代雛です。今年度は、手作りの看板で皆様をお迎えいたします。。ご来館くださり、館長や学芸員のお話を聞きながら見ていただくとさらに面白いし、満足していただけると思います。 以下、特色ある時代雛を数体ご紹介します。 当時、人形のやりとりは「一体」あるいは「一対」で相手に贈答していました。近年の「五段飾り」や「七段飾り」の人形ではありませんでした。一体や一対ごとに木の箱に入れ、誰が誰のためにまで表記されています。このコ-ナ-では、特色ある一体・一対の人形を集めて展示しています。 今年はじめて設けたコ-ナ-です。ここでは、廣瀬家に伝わる貴重で珍しい人形を展示しています。ぜひ見ていただきたいです。 当館で一番古い「元禄雛」です。1600年後半の作で雛人形の源流と言われています。冠や顔に特徴があります。 当館で一番大型の人形で「享保雛」です。高さが60センチメートルを超えます。八代将軍吉宗が「大型人形禁止令」を出す以前の作と云えます。 この人形は、面屋正次郎の「御所人形」です。時代的には近年の作ですが、とてもユニークで珍しいものです。 「天平雛」を展示しました。作られた時代や作者名は残念ながら不明です。奈良天平時代の様子が垣間見える珍しい人形です。 江戸期筑後川流域で流行った庶民の人形「おきあげ雛」を展示しています。台紙に布を切って貼り付けていく重ね着の雛人形です。庶民の暮らしや願いが垣間見える人形です。 今回も、資料館の展示として「人形の特色」「作られた背景」「歴史の流れ」「人々のくらし」などが感じ取られるものにしていきました。見て感じることが第一ですが、見て時代相にも触れていただけると幸いです。多くの皆様方のご来館をお待ち申し上げます。