多くの来館者に 淡窓も久兵衛もニコニコ!
やっと秋らしくなりました。人の動きも活発になり日田の豆田町も多くの人であふれ、当館にもたくさんの来館者があり、とても賑わっています。1号館「淡窓・8賢人コ-ナ-」では、淡窓の「独自の敬天の思想」や月化の当時ベストセラ-になった『秋風庵文集』、桃秋の小説『帚木(ははきぎ)』に熱心に見入るお客様が多くいます。2号館「掛屋廣瀬家・久兵衛コ-ナ-」では、家訓「心高身低」や久兵衛の愛した言葉「義欲の事 人は欲無き者は非(あら)ず さりながら義に傾き候(そうろう)時は 欲をも捨て申すべき事に候」の展示に足を止める方が多いです。 今回は、10月12日に行われた、国文学研究資料館主催の「廣瀬資料館セミナ-」と10月18日の横浜市の英理女子学院高等学校と立命館アジア太平洋大学の皆さんの館内合同研修会の様子についてご紹介します。
国文学研究資料館主催の「廣瀬資料館セミナ-」は毎年開催されていますが、今年は、開催場所が廣瀬家主屋座敷(天保年間建築)で、画期的なところでした。 先ずは、主催者の国文学研究資料館「入口敦志」副館長が、挨拶とセミナ-開催の趣旨について述べました。
1つ目の発表は、慶應義塾大学の合山林太郎先生が行いました。「廣瀬淡窓と幕末漢詩壇-淡窓の詩はいかにして人口に膾炙(かいしゃ)するようになったのか-」です。
多くの参加者は熱心に聞き入りました。
多くの質問や意見が出され、とても盛り上がりました。
次の発表は、Y.O設計代表の養父信義さん「北家主屋の保存修理」についてです。養父さんは、本館修理・修復工事の管理者として4年間関わってきました。修理・修復した箇所を指さしながらのお話はとてもリアルで解りやすかったです。今回のセミナ-開催場所を当館座敷で行なった意図がよくわかりました。
養父さんの発表は解りやすく、参加者も納得していました。
10月18日の立命館アジア太平洋大学の学生さんと英里女子高等学校の皆さんとの研修会は118名もの人数で館は溢れました。大学生と高校生との交流も兼ねていて、資料館と展示物が交流の材料となったようです。
2号館の展示物を熱心に見る皆さん
やはり淡窓コ-ナ-が一番人気でした