秋! 廣瀬資料館あれこれ!

休館中の館内の活動をご紹介します!

館内の修理・修復の様子

令和5年初頭のオープンまであと一年数か月。館内の工事が着々と進んでいます。

外壁塗り作業。ていねいに、ていねいに仕上げていきます。

内部装飾作業。板一枚にも大工さんの心がこもっています。

 

廣瀬久兵衛の「心」と「教え」を知りたくて

日田市立小野小学校四年生2名と担任の先生が来館しました。学校で、郷土の偉大な先人を学んでいるそうです。

久兵衛は、江戸の後期日田を中心に「掛屋商人」や「公共事業家」として大活躍した人物です。大活躍を支えた久兵衛の「心」や「教え」を探りたくてやってきました。

中島館長自ら解り易く、話しました(工事中の北家本宅にて)

南家「隠宅」は、久兵衛の思いがたくさん詰まっています。中島館長の話にも熱がこもりました。

後日、小野小の皆さんからお礼の手紙が届きました。とっても勉強になったそうです。

 

所蔵資料の画像データ作成作業も順調

令和3年4月より取り組んでいる撮影作業は、4月が2000コマ位でしたが、10月になると5000コマ位まで伸びました。

史料の破損や虫食いの箇所が見られると作業効率は低下します。それでもいろいろ工夫しながら頑張っています。

この日は、東京の国文学研究資料館より先生がみえ、直接指導をしてくださいました

 

十九世紀地域文化拠点の総合的研究-廣瀬家を中心として-」の研究も同時進行中

上記で紹介した「所蔵資料の画像データ作成」作業と並行して、地域文化拠点の総合研究も行っています。

この研究は、多彩な研究者による学際的分析を行い、廣瀬家の文化活動の総体を明らかにしていくものです。

色々な分野の専門の先生方が、多面的な分野から資料を解析していきます

文庫一階だけでもこのように膨大な資料があります。これらを一つ一つ読み

解いていくことは、多くの時間と大変な労力が費やされます。

 

 

以上、秋の資料館の活動の一端をご紹介しました。今、休館中ですが、上記のほかに、展示物の設営について試行錯誤しております。

他地域に何度も出かけ、博物館や、資料館、美術館を訪ね、参考にさせていただいています。

 

次回も、「冬 廣瀬資料館あれこれ」でお目にかかれると幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021年11月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : hiroseshiryoukan

理事会・評議員会終了

令和3年度の定時理事会・評議員会が開催されました

 

令和3年5月21日に第1回の理事会、6月7日に第1回の評議員会がそれぞれ開催されました。

出席の理事・評議員から積極的な意見が出され、有意義な会となりました。

 承認された、理事・評議員を紹介します。

〇 理事名

  ・廣瀬 和貞 (理事長)  留任

  ・中島 龍磨 (常務理事兼館長)  留任

  ・梅木 哲   留任

  ・冨安 宏   留任

  ・首藤 洋介  新任

  ・十時 康弘  新任

 〇 監事

  ・諌本 憲司  留任

  ・髙倉 謙市  留任

 

 〇 評議員名

  ・後藤 宗俊  留任

  ・大賀 信證  留任

  ・長  哲也  留任

  ・廣瀬 尚美  留任

  ・広瀬 晴子  留任

  ・渕  健一  新任

理事・評議員の皆様方、今後とも宜しく御願い致します。

 

 

 古文書の撮影(ブックススキャナ-作業)も順調にすすんでいます!

 

本格的な撮影にはいり、三か月が過ぎました。現在は、廣瀬淡窓の「懐旧楼筆記」を撮影していま

す。廣瀬淡窓は、自撰の碑銘に「我が志を知ることを欲すれば 我が遺書を視よ」と述べています

が、その遺著は多方面にわたり、三十種、百種十冊に上がっています。

『懐旧楼筆記』は五十六巻あり、子孫に示しその戒めとするため、日常の動静から師友、門人、親

戚、知人の来訪や雑事にわたり、国文を以て詳細に叙述された懐旧録で、自叙伝ともいうべきもの

です。

記録は、天明2年4月11日の誕生に始まり、64才の弘化2年12月末に終わっています。65

才から69才までの間に記述しました。

                     「懐旧楼筆記」一巻 表紙

            1ペ-ジ目   56巻中の始りは、このペ-ジから

 2ページ目  目を通すと当時の出来事が詳細に書かれています。

 

現在、撮影作業は3人体制で行っております。これまで、事前研修として、中津歴史博物館に行

き、指導を受けたり、当館内でも何度も研修を重ねました。三か月後の今では、上手にできるよ

うになりました。今後は、精度と速度をさらに上げていきます。

一人でもしっかりできるようになりました

                           二人そろえば、さらに確実

             お互いにアドバイスをしながら、一歩・一歩進みます

 

作業中、新たな発見も期待できそうです。今後、機会を設けて公開していくようにします。

 

 

 

2021年6月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : hiroseshiryoukan

令和2年度末、資料館あれこれ!

 修理・修復工事開始から2年余外壁も大方整いました

屋根の修復も完了し、只今、外壁の下塗りを行っています。やはり壁が塗られると家らしくなりますね。

完成にはまだまだ時間を要しますが、待ち遠しい毎日です

壁塗りの様子1

壁塗りの様子2

下塗り完成1

下塗り完成2

 

 

     地域文化拠点所蔵資料の画像デ-タ作成事業進む 

資料館内の「先賢文庫」資料の画像データ作成事業は、コロナ禍で今年度中止しておりました。

3月3日、中津市歴史博物館の協力を得て、撮影のノウハウや実際の作業手順などを作業員の方に、指導していただきました。

お陰で、円滑なスタ-トが4月から切れそうです。

作業手順を熱心に聞きました

たくさんの質問をしました

 

 

   工事中の資料館にも春がきましたよ !

 

館内は、修理・修復工事で慌ただしく、心の余裕も失いがちです。しかし、自然はしっかりと四季を刻んでくれるんですね。

中庭の真っ白な「木蓮」の花や、1号館横の「椿」の花の鮮やかな赤色は、心を和ませてくれます。

威風堂々と咲く中庭の「木蓮」

一号館前の「椿」

 

当資料館の出来事については随時ご紹介していきます。今後とも宜しく御願い致します。

                            投稿者 廣瀬資料館館長  中島龍磨

2021年3月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : hiroseshiryoukan

新年のあいさつ

新年あけましておめでとうございます。今年も、宜しくお願い致します。

 

 廣瀬家本宅の修理・修復につき資料館も休館し、皆様方には多大の御迷惑をおかけしております。現在工事も順調に進み、令和4年の10月には完成の予定です。その後展示などの作業をして、令和5年の1月にオ-プンできそうです。現在の構想は、1号館が淡窓を中心に廣瀬8賢人の学びの足跡を展示します。2号館は廣瀬家の家宝や江戸末期から明治初期の日常品コ-ナ-です。そして、今回の目玉は、本宅内部の公開です。江戸期、郡代から認可された掛屋商人として大発展をした廣瀬家の商家くらしや、大活躍した久兵衛の業績などを展示する案を練っています。計画・立案している中でワクワクしています。 

皆様には、もう少し御迷惑をおかけしますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

今後、途中経過について随時お知らせいたします。

             令和 3年 1月 5日 公益財団法人廣瀬資料館

                            館 長  中 島 龍 磨

「廣瀬勝貞」大分県知事(左側)に、著書「わが師 淡窓先生」を謹呈する中島龍磨館長

 

     廣瀬知事(左側)と著書を手に中島館長

 

    今回発行した「わが師 淡窓先生」を手にする中島館長

 

 

 

 

 

 

 

 

2021年1月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : hiroseshiryoukan